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香りを感じる仕組み

  • 2月7日
  • 読了時間: 2分

香りは古くから人類が生きるために活用されてきました。

匂いによって食べられるものを見、危機を察知して危険を回避したりなど、生き残るための手段として大きく貢献してきました。

五感の中でも嗅覚は他のものとは異なるルートで脳に伝わります。

他の感覚が大脳新皮質(知性や理性などつかさどっている部分)を経由し大脳辺縁系(本能行動・感情)にたどり着くのに対し、嗅覚はダイレクトに大脳辺縁系(本能行動・感情)にたどり着きます。


痛みなどの刺激が脳に伝わるまでの時間は0.9秒かかるのに対し、香りは0.2秒以下の速さで伝わります。

香りの刺激が脳に伝えられる部位と快・不快を感じる部分が近い為、香りによって気分が左右され、嗅覚が感情にもつながっていることもわかっています。

無意識に心地よいと感じる香り、嗅いだ時に思い出す記憶、嗅いだ瞬間に気分が悪くなる香りなども例にあげられます


その為、初対面の方と会う時は外見の印象よりも香りの印象の方が早く伝わります。

五感のうち、最も記憶に定着しやすいのも香りであり、最後に記憶に残るのも香りです。

理由としてはやはり、他の五感とは異なりダイレクトに大脳辺縁系にたどり着くからです。



また、香りは食欲や、性欲、睡眠欲などの本能行動や記憶、喜怒哀楽にも影響を与えます。

一例として、ムスクはフェロモンのような生理作用をもたらすといわれており、女性が長時間ムスクを使用すると特定のホルモンが整い、肌がきれいになるという研究結果もでています。他には、媚薬や漢方として使用されたこともあり、香りの中でもムスクの使用用途は多岐にわたります。

 
 
 

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